保護犬や保護猫のためにボランティアを行う。興味はあるけど、行動に移せない方も多いのではないだろうか。そこで、実際にボランティアを行っている方に取材を行った。
今回取材に協力してくれたのは、しほりさん。
犬のがっこうエコール(犬のしつけ教室)で、犬のお友達と遊びながら散歩やお手入れの練習をしたり、ノーズワークやドッグダンスを練習しているという。
犬の苦手なことや対処法をトレーナーに相談しながら、定期的に通い犬の為にしつけを学んでいる。
そんな犬想いのしほりさんは、2017年10月に保護犬カフェ印西店でミニチュアシュナウザーの「ルネくん」を家族に迎え入れた。
お世話になった保護犬カフェ印西店でボランティアを2回行った彼女の生の声を届けます。(以下、しほりさんの原文ママ)
ボランティアを行おうとしたきっかけは何ですか?
今までも何度かボランティア募集のSNSの記事をみて興味はありましたが都合がつかず。
いつもお世話になっているスタッフさんやボランティアさんのお手伝いをしたい。
何よりも、カフェで癒してくれる保護犬達が幸せになるためのお手伝いを少しでもできたらと思い、今回募集の日程と休みのタイミングがあったので、参加してみました。
ボランティア先を保護犬カフェに選んだ理由は何ですか?
愛犬達と遊べるところを探している中で、たまたまSNSで千葉県印西市に「保護犬カフェ」があることを知って、遊びに行ったのが始まり。
何度か遊びに行き、そこで出会ったのが、ペットショップの売れ残りとして保護された、我が家の末っ子。

保護犬をいつかは迎えたいとは思っていたけれど、いろいろな団体の里親の条件を見ると私には難しいと諦めていたのですが、スタッフさんに話をしてみるといろいろ相談にのってくれて、先住犬達との相性を確認して、お迎えすることに。
それから、定期的に里帰りも兼ねてカフェに遊びに行っていました。
カフェに遊びに行くと、保護犬カフェからお迎えした子だけでなく、先住犬もスタッフさんやボランティアさんがかわいがってくれて、迎えてからの困りごとなどの相談にも快くのってくれるので助かります。
保護犬カフェのボランティア条件
- 犬や猫が好きであること
- ボランティア参加日時を連絡する
※初回は写真付きの履歴書必須
保護犬カフェでは定期的にボランティアを募集していて、募集に関してはSNSで発信をしています。ボランティアは1日1時間でも構いません。「やってみよう!」と思ったら気軽に連絡をしてみて下さいね。
保護犬カフェのボランティア内容
犬・猫のお世話、掃除、物販や支援物資の整理など、その時に必要なことをスタッフさんから指示をもらって行います。
(編集部)ボランティア時の服装は自由ですか?それとも制服?
特に制服は無いです!
動きやすくて、汚れても大丈夫な格好であればOKです!
実際に行ってみてどうでしたか?
カフェにお客さんとして遊びに行っている時とは違う保護犬達との関わりができて楽しかったです。
(編集部)具体的にお客さんで行く時とボランティアではどのような違いがありましたか?
お客さんとしての時は、あくまで保護犬達との「ふれあい」が目的でした。
ボランティアとなると、保護犬達の「お世話」になるので、掃除をしたり、お散歩したり、シャンプーのお手伝いをしたり。ワンコ達にあげるオヤツの役目も違うなと思いました。
お客さんの時は仲良くなるためのオヤツ。ボランティアの時はお世話をさせてくれてありがとうのオヤツという感じです。
やりがいを感じたことは?

ビビリな子や人に慣れていない子が、撫でさせてくれたり、近寄ってきてくれるようになった時。
保護されて長い時間カフェで生活していた子の新しいお家が決まった時には嬉しく、特にやりがいを感じるんだと思います。
大変だと思ったことは?
今のところ思い当たりません。
この子たちのお世話をしました!
現時点で保護されているワンちゃんたちです。実際にはもっといますが、保護犬カフェで保護されている子は人懐っこい子も多く、愛嬌が良い子が多いので可愛いですよ。
最初のうちは慣れない子でも、顔を合わせる時間が増えると尻尾を振ってくれたり近寄ってきてくれるので癒されます。
これからボランティアを行おうとしている方へ一言!
動物関係の資格がなくても、飼育経験がなくても、保護犬・保護猫のためにお手伝いできることはたくさんあるので、犬・猫が好き!という方はぜひ、参加してみてください!
特にこれから犬・猫と一緒に暮らしたいと考えている人には、ボランティアを通して、お世話の様子を知り体験することもできると思うので、おすすめです。
しほりさん曰く、ボランティアを通じて保護犬や保護猫との生活のシュミレーションを行うことが出来るという。
これは特に犬や猫を飼ったことのない方で保護犬や保護猫の里親を検討している方には非常に役立つアドバイスだったように思う。その理由は、実際にお世話をすることで大変さを学べるためである。
実際にボランティアでお世話を経験することで、本で学ぶ以上に犬や猫を飼うことの大変さと楽しさを実感できるだろう。
自分が一生懸命世話した子に里親が見つかる感動を味わえるのもボランティアならでは。
保護犬カフェのように現場にスタッフがいる環境なら、犬や猫の専門知識がなくても大丈夫。指示通りに動くだけでボランティアとして成立する。
「今日は予定がないな」
そんな日は近所で募集しているボランティアに参加してみてはいかがだろうか。大切なのは「犬猫のことを想う気持ち」だけ!難しく考えず挑戦してみよう。

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