監修:保護犬カフェ®関東スタッフ
NPO法人Love Five(ラブファイブ)の「保護犬カフェ」を取材しました。
保護犬カフェは、保護犬を知らない人にも身近に感じてもらうためのカフェ。
カフェの主役は保護犬と保護猫。

気に入った子がいれば里親として名乗りを上げることも可能。
保健所と違い、命に限りはない。
この記事で分かること
今回、取材にご協力頂いたのは「保護犬カフェ関東スタッフ」さん。
保護犬カフェの素晴らしい取り組みを紹介していきます!
この記事には記者の個人的主観も含まれます。
保護犬カフェ®スタッフだけの意見ではないので直接的な批判はご遠慮ください。
保護犬カフェ®を始めた理由

NPO法人Love Fiveが保護犬カフェ®を始めたのは2013年。
当時はまだ保護犬カフェ自体、日本にありませんでした。

身近な存在のカフェに保護犬たちと触れ合える環境を作ったら?
気軽に足を運べる場所なら保護犬も近い存在になるのではないか。
自然に里親探しのきっかけが作れる!
これが日本初となる保護犬カフェ®誕生の理由です。
気軽に保護犬と触れ合って欲しい

保護犬カフェ®のキャストは犬と猫が主役。
抱っこしたりなでたり直接触れ合って欲しい。
とにかく気軽に。保護犬問題を考えるかは後のこと!

保護犬も他の犬と変わりなく愛おしい存在と知って欲しい。
代表のお言葉
実際にこの子達に会ってみてください。
人、ひとりひとりに個性があるように個性があります。
もし環境や相性の会う子がいれば「里親になる」選択肢もご検討ください。
命を尊重したい

新しい家族を待つ間に、虹の橋を渡る子もいます。

スタッフやボランティアメンバー、お客様。
みんなが当たり前のように涙を流し、最後を送り出してくれる。
犬や猫の命が尊重される当たり前。

日本では、私たちが知らないところで小さな命が絶たれています。
想像もできない数の子たちが、罪もないのに毎日消されていく。
この子たちは一体、何のために生まれてきたのでしょうか?
人間を信じて飼い主さんに愛されたい子たちが今度こそ幸せになれるように。
私たちはがんばります!
保護犬カフェ®の感想

立川店と印西店に足を運びました!




店舗名 | 犬の数 | 猫の数 |
---|---|---|
印西店 | 約30頭 | 7頭 |
立川店 | 約15頭 | 1頭 |
お店は立川店より印西店が広かったです。
ゆったりしている印西店が特に好きかな。
共通の感想は下記の通り。
1人の利用客も多い


保護犬カフェ®は1人の利用客も多かったです。
犬や猫たちとの触れ合いに来ているから、1人で利用しても浮きませんでした。
カフェは1ドリンク制で席代は無料。


わんちゃん達と触れ合っていると時間があっという間に感じます。
食事メニューもあるから、1日中いれそうな感覚。
人懐っこい子がいっぱい!


保護犬って人に懐かない印象の方もいると思います。
写真を見てもらうと分かる通り「なでて!」って来てくれました。
過去を感じさせないくらい明るい子も多くて可愛い!


カフェの中はみんな自由に過ごしています。
撫でてもらったり、おやつをもらったり皆楽しそうでした。
保護犬について考えさせられる


壁に里親を募集している子たちのプロフィールが。
誕生日が不明だったり、病気の説明を読むと悲しい気持ちになりました。


明るく見えても心に傷を抱えている子もいる。
犬は喋れないから過去にどんな環境だったか想像するしかできなくて。
第二の犬生は幸せになって欲しい気持ちが強まりました。
愛犬と行くともっと楽しい!


保護犬カフェ®は犬連れOK!
カフェ内はノーリードで大丈夫だから愛犬も自由を楽しんでました。


犬同士の触れ合いの場にもなって嬉しかったです。


犬連れでの来店ルール
- マナーおむつ必須(店内購入可)
- ヒート中は利用を控える
保護犬カフェ®は保護・譲渡を繰り返しています。
順次対応していても避妊と去勢が追い付かないことも。
ヒート中は利用を避けて犬同士のストレスにならないようにしてあげましょう。
子ども連れは注意が必要


保護犬カフェ®は子ども連れOK。
幼少期から保護犬に触れ合うことで犬を飼う=保護犬の選択肢も自然に増えていいですね。
保護犬カフェ®が目指す殺処分ゼロの未来に繋がる1つのきっかけになると思いました。
その反面、保護犬はつらい経験から子供を怖がる子もいます。


子どもの年齢で入場制限はなくとも、親は目を離さないよう気を付ける必要がある。
犬が怖がらないように、騒ぐ・走り回るなどしないように注意する必要があると思いました。
各店舗で年齢制限に違いがあり。
天神橋店は大人向け施設のため小学生未満の乳幼児は入場不可。
詳しくは各店舗に直接お問い合わせください。
里親になりたい方へ


保護犬カフェ®は里親希望者全員が里親になれる訳ではありません。
里親探しの目的は「幸せになれる家族を探す」ことだから。
気持ちがあってもヒアリング次第では譲渡不可になる場合もある。


ここから先は保護犬カフェ®で里親になる方法や譲渡条件を説明していきます。
保護犬を家族に迎え入れたい人は参考にして下さい。
面談は時間の余裕がある日に


ヒアリングから譲渡まで約3時間かかります。
質問が多いと5時間以上かかった人も。
面談に予約は設けておらず、原則当日引き渡しになります。
仮予約などはできないので、必ず時間に余裕がある日にいきましょう。
契約の流れ
- 同居者全員で来店
- ヒアリング&面談
- 必要書類の提出※
- 問題がなければ誓約書に記入
- 二次的飼育者へ電話確認
- キャリーケースで連れて帰る
- 必要書類は人によって異なる
- 引き取り時はキャリーケース必須
面談結果によっては譲渡不可の判断が下されることも。
譲渡不可の理由は伝えられないため、それでも納得できる方のみ面談できます。
寄付金のお願い


保護犬カフェ®では命に値段を付けられないことから無償で譲渡しています。
今後も殺処分ゼロに向けて活動を維持するために、譲渡時は寄付金の協力をお願いしています。
目安として3万円以上+ペットフードの購入。
※物販・トリミング・飲食代はクレジット可。寄付金は現金のみ


1匹でも多くの命を救うにはお金がかかる。
これは紛れもない事実です。
1匹保護にかかる経費
- 医療費
- 保護にかかる交通費
- 人件費
- 施設の維持費
ここで保護された子たちは、家族が見つかるまでスタッフが愛情込めてお世話します。
ただ引き取るだけではありません。
犬や猫たちの家族が見つかるまでの仮施設でも命を尊重していくためです。


この活動を維持するために、里親へ協力を依頼していました。
支援やボランティアも募集中


考えに賛同したら、寄付やボランティアで力になってみませんか?
愛犬のために買って使わなかった物資なども未開封なら支援できます。
ボランティア体験レポもありますので、こちらも併せて読んでみて下さいね。


コメント
コメント一覧 (7件)
素敵な記事です。ありがとうございます。
私は、保護犬の里親になるのは、今回が初めてです。
保護犬の可愛いさ、愛おしさを少しでも多くの方に分かってもらえるように、微力ですが発信していけたらと思います。
大変な事ですが、頑張ってください。
殺処分ゼロの日が、早く来るとこを願っています。
コメントありがとうございます。
同じ志を持つ方からの応援は力になります!
保護犬だって可愛いですよね。愛おしいですよね。
一緒に発信頑張っていきましょうね。
もしご迷惑でなければ、
飼われている保護犬のお話しを紹介させて頂きたいです。
ご検討いただき「協力出来るよ!」と思ったら、
インスタグラムのDMで連絡貰えると嬉しいです!^^
https://www.instagram.com/hogoken_family/
わかりやすくて、優しい記事、ありがとうございます。
我が家も2年前に保護犬カフェから保護犬を迎えました。ホントに可愛くて、いい子でしたが、一年足らずで病気で亡くなってしまいました。でも、家族には幸せな時間をたくさんくれました。保護犬カフェがなければ、この子は1人で亡くなっていたのかと思うと心が痛みます。みんなに読んでもらいたい記事です。保護犬猫ちゃんたちがいなくなる日がいつか来ること祈ってます。ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
分かりやすい・優しい…なんて嬉しい言葉でしょう!!
1年足らずですか。それは早すぎるお別れでしたね…。
でも、みみママさんのおかげで愛犬ちゃんは幸せな思い出を
胸に虹の橋へ渡ることが出来て…本当に良かったと思います。
そんな出会いに繋げてくれた保護犬カフェは、
とても素敵な場ですよね。これからも頑張って欲しいと、
陰ながら応援したい団体です。
ぜひ、この記事をお友達や家族でシェアして下さい。
たくさんの方に保護犬カフェを知ってもらえますように!
ご協力よろしくお願いしまうす^^
―――――
もしご迷惑でなければ、
飼われていたワンちゃんのお話しを紹介させて頂きたいです。
ご検討いただき「協力出来るよ!」と思ったら、
インスタグラムのDMで連絡貰えると嬉しいです!^^
https://www.instagram.com/hogoken_family/
うちのお利口やんちゃの助むったが保護犬カフェ鶴橋からうちの子になって、3年半が経ちました。むったがきてわたしの生活はガラリと変わりましたが、一緒にできる趣味もできて、本当に大切な存在です。生活の幅を広げてくれている大きな存在です。
子供の頃から犬を飼ってきて、犬の飼い方は分かっている気になっていましたが、特にむったは外の世界を知らなかった(であろう)分、驚くことがたくさんでした。
今でもそんなの怖いの?とか、そういう驚くことがたくさんありますが、一緒に色んな経験をしていきたいです。
みんながずっとの家族といれる世の中、人、になってほしいです。
初めまして。
保護犬カフェ印西でボランティアをしております。記事を読ませていただきました。
このように詳しく紹介して下さり心から感謝いたします。
印西の子も他の店舗の子も本当にいい子ばかりです。様々な理由で保護され、心に傷を持ちながらも懸命に生きています。
この子達のような保護犬の事を少しでも多くの方に知って頂けると嬉しく思います。
初めまして。
保護犬のことを詳しく丁寧に発信してくださり、ありがとうございます!
我が家も今年の2月に保護犬カフェにてチワワをお迎えしました。
毎日可愛くてたくさん愛でても愛で足りません!(笑)
中には思ってたの違ったとか、癒やしを求めてお迎えしたら元気すぎたとか、自分本位な理由でまたカフェに戻す方もいらっしゃるみたいで本当に許せません。
カフェにいる可愛い子たちが1頭でも多く温かいお家で幸せに暮らせるよう、こちらの記事が非常にわかりやすいので、勝手ながらSNSでシェアさせていただきます!!