【元野犬・飼育放棄】みんな違ってみんないい。背景の異なる3匹が共存~ONE LOVE STORY~

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保護犬のイメージを変える―――。

暗くネガティブなイメージから脱却!保護犬も普通の犬と変わらない存在であることを伝えたい。

保護犬を実際に飼っている方へインタビューを行う企画「ONE LOVE STORY」。

1つの愛から広がる幸せの連鎖。ネガティブからポジティブへ。不幸な犬から幸せいっぱいの未来を待つ犬へ。保護犬を飼っている方の生の声を繋いでいく。


「ONE LOVE STORY」第3回目は、保護犬の子犬・元野犬・飼育放棄が理由で保護されたビビちゃん、マックスくん、ベルちゃんの3匹が主役。

皆それぞれ異なった理由で保護されているが、今はBBM※さんのお家で家族仲良く暮らしている。※愛犬3匹の頭文字を組み合わせたもの。以下飼い主さんの呼び名はBBMさんとする。

保護犬だって共存できる。

どんな過去があっても「犬に変わりはない」ことを3匹を通して学ぶことができる。一見難しそうな問題も「大変な点はない」と言ってのけたBBMさんの考え方も素晴らしい!(以下BBMさん原文ママ)

目次

3匹のワンちゃんのプロフィール

BBMさんが家族に迎え入れた順番はビビちゃん→マックスくん→ベルちゃんの流れ。1匹ずつ紹介していこう!

ビビちゃんのプロフィール

名前ビビ
犬種チワワ
カラークリーム
生年月日2013年10月28日
性別メス

保護活動をしているお友達のところで引き取った保護犬に子犬が産まれ、そのうちの1匹を家族に迎えいれました。なので保護犬とは少し違うのかな?

性格は、勝ち気なお嬢様だけどビビりちゃん。決して大人しくはないけど甘えん坊のやきもち焼き。

名前の由来はなんとなく呼んだ時の響きで…。

マックスくんのプロフィール

名前マックス
犬種雑種
カラーブラック
生年月日推定2015年(2月1日)
性別オス

推定2ヶ月で我が家の一員になりました。誕生日はわからないので、4月にきたので、勝手に2月1日ってことにしてます。

野犬の子で保健所いました。保護活動している方が引き出してきてくれ、そのまま我が家へ。

とても警戒心が強く、ビビりくん。家族以外の人にはなかなか心を開かないけど、家族に対してはとても優しく大人しく賢い子です。

名前の由来はなんだか強そうな名前を!とマックスになりました。

ベルちゃんのプロフィール

名前ベル
犬種チワワ
カラーブラックタン
生年月日推定2014年(4月1日)
性別メス

推定1歳で我が家にやってきました。我が家の子になった年の4月1日を勝手に誕生日にしてます。

1人暮らしの若い男性に飼われていたらしいけど、とても劣悪な環境でケージから出してもらえることもなく、ご飯も満足に食べされてもらえず、洗ってももらえず…の生活をしたところを保護され我が家へきました。

基本大人しく、かなりの甘えん坊ちゃん。お誰にでも撫でてもらいたくて、すぐ人に寄っていきます。

名前の由来は前の飼い主さんの時の名前が「すず」だったので、ベルになりました。

保護犬を家族に迎え入れた理由

ベルちゃんを迎えて3匹揃って1ヶ月目の写真。

タイミングと縁?

保護活動しているお友達から、「保護した子に赤ちゃん産まれるから飼いませんか?」と話がきて、「うん。いいよー。飼いまーす!」

正直保護犬を受けるという感覚でなく我が家に来た1匹目。

2年後くらいに、同じお友達から「もう1匹どう?」と話があり、「今、乳児と幼児の娘2人の子育てと仕事もあるから、心が傷ついてる子のケアまでは難しいかな…子犬ならいけそうよ。」と言うと、

「野犬の子が保健所にいるからその子は?」「いいよー。」とトントン拍子で進み、話があった3日後には我が家に来た2匹目。

その数ヶ月後、「劣悪な環境飼育されてた子がいるんだけど、どなたか受け入れてくれる人いないかしら?」と相談があり、写真みて、「可愛い子ね〜!」って言ったら、「3匹目どう?」と言うお話(笑)

え?え?え?と思ったけど、この際2匹も3匹も一緒か?なんて訳の分からないこと思ってしまい…わかった〜。引き取ります〜。って来た3匹目。


こうやって思い出すと、ただただこの子たちとの縁があっただけ?と言う感じで我が家に来た子達です。

飼って良かったと思うこと

今でもマックスはとても怖がりだし、ビビとベルはよくケンカするけど、留守番は3匹で仲良く?自分たちの定位置で待ってるみたいだし、私が帰ってドアを開けるといつも3匹で「おかえり〜‼️」って出迎えてくれます。

小学生の娘2人とも仲良しです。

マックスは野犬の子だから、懐かないかもしれない…と言われていました。確かに誰にでも尻尾フリフリなんて事は絶対ないけれど、私たち家族にはとても懐いてくれています。

BBMさんの布団で寝るのが大好き。家族と一緒に寝るほど懐いた

この子たちが、穏やかに過ごし、我が家に来て良かったと思って一生を終えられる様、精一杯の愛情を注いで一緒に暮らしていきます。

飼って大変だと思ったこと

ビビちゃんは初めての散歩は動くことが出来なかった

あっという間に3匹に増えた愛犬たち。大変だったなと思うことは…ないかな?

でも、マックスは柴犬くらいの大きさになるかなって聞いてたけど、我が家にきて1ヶ月後には倍の大きさになり、4が月後には3倍に。あれ?聞いてた大きさより大きいよーな?ってあれよあれよという間に体重は18キロ!

柴犬の一回り以上の大きさになってビックリでした。

山の中で育ってたからなのか、なかなかトイレを覚えず、ケージに入るなんて完全拒否。ごはんも食べたり食べなかったり…。最初はおとなしかったけれど、数ヶ月もたてば、やんちゃ盛りになって、なんでもカミカミ。

でも、怖がりだから、散歩に行って、路面電車にびっくりして動けなくなり道路にうずくまる。シャッターが風で揺れる音にびっくりして飛び上がる。焼き芋屋さんのトラックに追いかけられてると勘違いして、全力で逃げる…。

ベルは、まともにご飯を食べさせてもらってなかったからなのか、ご飯を出したらがっつく。

ウンチしたら怒られてたのか食糞あり。隅っこにずっといる。ケージからだしてもらってなかったからなのか、足の筋肉なさすぎてまともに歩けない感じで、走るなんてできない。あらあらどうしましょう…って感じでした。

だからといって、大変とは思ったことなく、トイレもいつか覚えるかな。食糞もきっといつか治るかな。気長に見守ろうと思って過ごしてました。

マックスは散歩しても外でおしっこはできないけど、家でシートの上にちゃんとできるようになってるし、ベルの食糞もいつの間にか無くなっています。

思いがけない苦労。私はこうして乗り越えました!

(編集部)苦労はないとのことですが、多頭飼いで大変なことはありましたか?

チワワ同士は2人とも女の子なので激しいケンカありました。ビビのスイッチ入ってベル流血!なんてことありました。

喧嘩するのはこの2匹。マックスは仲裁に回る

最近はずいぶん落ち着きましたけど、たまにビビのスイッチ入ります。が、ベルも強くなってる。私がいない時は喧嘩はしてないようです。ちなみに留守番の時もフリーです。

マックスは大きいのでビビも流石にケンカうらないですね。チワワ同士がケンカしてると、マックスが「やめろ〜‼︎」ってワン‼︎と言ってます。

(編集部)マックスくんが仲裁役なのですね(笑)喧嘩が激しくなったらどうしていますか?

あまりにもひどくなりそうな時は、私が止めにはいります。ビビを抱き上げて「ダメ!」と言いながら落ち着くのを待つ感じですね。一回だけ、興奮しすぎて、わたしの手を思いっきり噛んでくれましたけど…。

でも、私を噛もうとして噛んだわけじゃないから叱れず…。「痛いんですけど!」って流血の指見せたら、シュン…としてました(笑)

マックスは絶対噛まないし、歯向かってくることないですね。娘たちにもみくちゃにされても、されるがままです。歯磨きされながら寝るくらいの子です!

より一層大切にしたくなる瞬間は?

3匹一緒に過ごすようになった頃は、名前呼んでもビビ以外は無反応だったけど、いつの間にか自分の名前をちゃんと覚えて呼びかけに応えるようになった時は嬉しかったですね。

今ではどの子を呼んでもみんな一斉に来ますけど(笑)

最初は留守番の時も、帰ってくるのかどうかわからないからか、出て行こうとすると吠えるしそわそわしてたけれど、今は帰ってくるって信じてるからか、仕事に行く時間にはみんな定位置で、まるで「いってらっしゃーい!」って感じです。

帰ってきたら、みんなすごいいいお顔でお出迎えしてくれますよ。「おかえり〜‼️」って家の中走り回ってます(笑)

家族にきたばかりの頃との今の違いを教えて!

ビビちゃん

お腹を出して爆睡できるのは安心している証拠

ビビは保護犬とはいえ仔犬から我が家なのでうちに来たから変わった!のはないですね。

ただ、マックスが来て、ベルが来て…アイドルの座を奪われまいとしてなのか、めっちゃヤキモチ焼きになりました。

トイトレも完璧だったのに、多頭飼いになったことで、わざとシートでないところにおしっこをするという…。
これはもう治らないでしょう。拭けばすみますから(笑)

保護犬を受け入れる…というよりも多頭飼いを始めるときに先住犬の性格を見極めないといけなかったと反省です。

マックスくん

車に喜んで飛び乗るほど車が大好き!

マックスは仔犬でしたけど兄弟と離れて、1週間くらいは夜な夜なずっと泣いてました。野犬だから懐かないかも…と言われてたけど、たしかに最初の頃は呼んでもあまり反応せず、我が道、自分のやりたいことをやるって感じでした。

チワワと同じくらいの大きさの時は、犬同士で一緒にじゃれることもありましたが、今は大きさが違いすぎて難しそうです。マックスは遊んでるつもりでも、ビビは怖いみたいで(笑)

1番若いですけど1番穏やかです。ほんとに優しくて、ビビの元気がなければ側で見守ったり、ベルがビビにやられてたら守ってみたり…。

仲間意識が強いのか、ほかの犬には自分から絶対寄っていかないです。どちらかというと逃げる。人にも家族以外の人にはあまり触られたくないようです。

急に触られても噛むことはないですけど、すぐ逃げていきます。

誰にでも懐くわけじゃないのは警戒心が強いんでしょうねぇ。警戒心の強さは仔犬の頃から変わらないです。持って生まれた特性なんでしょうか…。私のいうことは本当によくきいてくれます。

野犬の子は野犬の子…そうかもしれないけれど家族と犬が認めてくれたら、私も大切にしてますが、マックスも家族やビビ、ベルを大切にしてるなと感じます。

ベルちゃん

「なでて~!」今やスッカリ甘えん坊さん

ベルは、ほんとに小さくて大人しかったですよ。

ビビに吠えられてもケンカ仕掛けられても逃げるかやられるか。甘えることも知らず、名前を呼ばれてもなんのことかわからず…。自分から寄ってくることもあんまりなかったです。

今では、ビビにもしっかり対抗してます。

「自分から抱いて!」って寄ってきますし、すぐ手の下に頭をいれて、「撫でて〜!」ってきます。走れなかったけど、今はしっかり走ります。けど、階段の登り降りはできません。

とにかく、誰にでも抱っこや撫でてもらいたくて、お客さんがきたら、すぐ寄っていきます。

最後に

ここまで違う過去をもつ3匹が一緒に共存する。

野犬でも飼育放棄でも子犬からでも人間との生活に馴染むことが出来ることを証明してくれた。

時には喧嘩をしながらも、楽しく仲良く暮らしていってね!


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