保護犬。
保護される経緯は1匹1匹異なるが、辛く悲しい過去をもった犬の話がばかりがフォーカスされるが故、保護犬全体を通してネガティブな印象を持たれやすい。
過去は変えられないが未来は明るい。
保護された犬達はどんな過去を生き抜いてきたかは分からない。しかし、里親を待つ保護犬たちは、辛い過去を脱却し新しい未来に想いをはせる輝かしい「命」である。
「第二の犬生は明るく幸せで溢れていますように。」そう願う気持ちに、心が暗くなるようなネガティブさは必要だろうか。
保護犬のイメージを変える―――。
今回から保護犬を実際に飼っている方へインタビューを行う新企画がスタート!その名も「ONE LOVE STORY」。
1つの愛から広がる幸せの連鎖。ネガティブからポジティブへ。不幸な犬から幸せいっぱいの未来を待つ犬へ。保護犬を飼っている方の生の声を繋いでいく。
心を閉ざした犬たちが、もう一度人間を信じる「強い心」を感じれば、負の感情も消え去るだろう。
「ONE LOVE STORY」第1回目は、飼育放棄で保護されたMダックスフンドの大福くん。
保護された当時はガリガリに痩せ細り、鼻の頭の毛はハゲ落ち、感情を失い死んだ目をしていた。
感情は動かず無表情。無気力で人間を見ると怯えてしまう。人間に期待も未来も抱いていない犬。それが大福くんでした。
そんな大福くんを家族に迎え入れて4ヶ月。表情の変化にご注目あれ。(以下shiro_daifuku_さん原文ママ)
大福くんのプロフィール

名前 | 大福(だいふく) |
犬種 | ミニチュアダックスフンド |
生年月日 | 推定2018年1月生まれ |
性別 | オス |
性格 | ビビり・穏やか・内弁慶・大人しい |
2018年1月生まれのクリーム色のミニチュアダックス。
飼育放棄で保護犬カフェにレスキューされた2歳の男の子。
保護当時は、ガリガリで死んだ目をした無表情無気力無感情の三拍子揃ったびびりさん。
保護犬を家族に迎え入れた理由

2020年4月に15歳の愛犬が虹の橋を渡り家族中で撃沈し悲しみにくれていた所、娘がインスタでたまたま見た保護犬ちゃんが大福でした。
コロナもあり、普段見ないインスタで里親を探しているのを知り、とりあえず逢いに行き大福を見て飼うことを決めました!正に縁とタイミングです。

飼って良かったと思うこと
ずっと家に犬がいるのが当たり前の生活だったので、まず沈んでいた家族に日常生活が戻って来たのが良かった事です。
ある意味、家族と一緒でワンチャンがいて当たり前なので、先代犬がいない事で狂っていた日常生活が戻ってきて、普段の生活に戻れたことが有難い事でした。
飼って大変だと思ったこと
我が家は、ずっと犬を飼っていましたが保護犬ちゃんは初めて。
1代目は、近所の人から持ち込まれた迷い犬の雑種の子犬。2代目は、知り合いの両親が病気で倒れ飼えなくなったダックスちゃんで4歳からの飼育。
そして、大福ちゃん。
以前から途中飼育や身元の判らない犬を飼ったことがありましたので、あまり心配してませんでしたが、大福ちゃんは最初の1か月うんともすんとも言わない大人しい子でした。
声帯切られてるのかなぁ?なんて心配するぐらいでした。表情も乏しく感情もあまり無いので、懐くか心配でした。
トイレのしつけも食糞、撒き散らし、シート外と色々ありましたがトイレは外という習慣をつけ今は殆ど庭でしています。
なので、1番大変だったのは、意志の疎通でした。無表情からだいぶ表情も出てきて今では喜怒哀楽も出してくれるようになって少しずつ歩み寄ってます。
思いがけない苦労。私はこうして乗り越えました!
老犬介護を2回してるので、糞尿騒ぎは特に気にせず。
要らない安いカーペットなどを引きまくり、切り取りタイプのカーペットで直ぐ洗えるようにして病気と一緒で対処療法。
ただ、食糞したのは大福が初めてなのでインスタに投稿してみたら、納豆が良いよと聞いて糞ロップていう笑える薬と納豆で冗談半分で乗り切りました。
今は食糞^_^ないです。
とにかく大変て思わず、あれこれ試したり糞ロップとか笑えるものを試したりして家族で乗り越えました。家族も相談すると、色々アイデアだしてくれて。
いつの間にか知らないうちに忘れてしまうもんですね、悩みって。
より一層大切にしたくなる瞬間は?
飼育放棄と聞いていたので側にいて欲しくてクンクン鳥みたいに鳴くとか、一生懸命行かないでーてする姿をみると可愛くてもう離さないよぉーてギュとしたくなりますね。健気な姿が可愛いです。
家族にきたばかりの頃との今の違いを教えて!
家族に来た当初ガリガリでしたが、今は体重も増え表情も出てきました。
でも、パパが好きすぎてパパ以外はその他大勢なので、その他大勢ではなく家族と認識してくれると嬉しいですね。
表情の違い
初めて家に連れて帰る時は無表情無気力でした。今は目に輝きがあります。
治らないと言われていた皮膚炎もこの通り!
顔の炎症状態で皮膚炎で治らないと言われていた鼻ハゲ。
なんと、治りました!美容整形疑惑(笑)
栄養状態が悪くガリガリ→もちもちの”大福”へ!
動画で分かる!うちの子になった瞬間
Before
保護犬カフェ(愛護団体)で1番最初に見た大福。
1番最初に逢いに行った時です。この時、あまりの弱さに里親になりたいと母性本能に負けた気もします。
After
里帰りをした時。
同じシュチュエーションですが、マーキングされることもなく、クンクンのご挨拶も出来て少し余裕が出て来た気もします。
最後に
飼育放棄で人間に悲しい思いをさせられた経験を持つ大福くん。
最初はひ弱で無表情。まるで生きることを放棄しているかのような姿から一転、今は毎日が楽しそう。
これから先もっともっと楽しいことが待っているよ!飼い主さんと笑顔をたくさん増やしていこうね。
大福(@shiro_daifuku_)・Instagram photos and videos
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コメント
コメント一覧 (1件)
〉心が暗くなるようなネガティブさは必要だろうか。
心を暗くしてるのではなく、事実を知るということではないですか?
どんな過酷な中にいたか、どんな悲しい思いをしていたか、分からなくても、想像しようとすることで、知ろうとすることで、なぜ「保護犬」が作り出されるのか理解でき、それが次に繋がります。過去があるから、今がある。
今からがよければよい、という話ではないのです。
たまたま飼い主が見つかった保護犬だけが、幸せになれればよい話ではないのです。
そして、保護犬(元繁殖犬含め)の飼育は、簡単ではありません。行動だけでなく、心にも、身体にも、さまざまさ病気を持っていることが多いのも事実です。治療費もかかります。人間の生活を大きく変えないと世話ができないこともあります。
ポジティブだけではないのです。
美化はできません。
美化することで、安易に保護犬を飼う人が増えて、更なる悲劇が起こることもあります。
事実を知ることは、大切だと思います。